【トゥルルルルル】 少女(shojo) :「誰かしら」 【カチャ】 メリー(mary):「もしもし、私メリーさん。      今あなたのマンションの近くの公園にいるの」:機械的に 少女 :「……はあ、そうですか」 【カチャ】 * 【トゥルルルルル】 少女 :「また?」 【カチャ】 メリー:「もしもし、私メリーさん。      今あなたのマンションの前にいるの」:前と同じ調子で 【カチャ】 * 【トゥルルルルル】 少女 :「いい加減にしてよ……」 【カチャ】 メリー:「もしもし、私メリーさん。      今あなたのマンションの階段を8階まで上ったわ。      もう少しだから待っててね」:怪しく笑いつつ 少女 :「私の部屋2階なんだけど」 メリー:「え!? あらごめんなさい、間違えたみたい」 【カチャ】 * 【トゥルルルルル】 【カチャ】 メリー:「もしもし、私メリーさん。      今あなたの部屋の前にいるの」:気を取り直して同じ調子 少女 :「ねえ、誰かと間違えてない?」 【ツーツーツー(切れる)】 【カチャ】 * 【トゥルルルルル】 少女 :「もうやだ……」 【カチャ】 メリー:「もしもし、私メリーさん。今あなたの後ろにいるの」 少女 :「えっ」 【しーん】 少女 :「……いないんだけど」 メリー:「あら、そんなはずはないわ」 少女 :「え、でも、ほんとに見えない」 メリー:「ええ?この声が聞こえてどうして見えないのよ!」 少女 :「見えないものは見えないよ!!      っていうかうちのマンション3階建てなんだけど!8階なんてないよ!?」 メリー:「……あなた佐藤さんよね?」 少女 :「加藤よ。それに近くに公園もない」 メリー:「あら、どうりで受話器も持たずにお料理をしていると思ったわ」 少女 :「気づけ」 メリー:「仕方ないからそっちに行きたいんだけど、ご住所教えていただけないかしら?」 少女 :「来んな!!」